4月 14, 2015

ヤーズは日本では月経困難症の治療薬として処方されていますが、諸外国では処方目的が違います。外国ではヤーズはもっぱら避妊薬として処方され使用されているのです。欧米で広く信仰されているカトリックにおいては妊娠を目的としない性交は罪悪とされており、避妊という行為もタブーとされています。とはいえ女性は望まない妊娠から身を守る必要があり、そのための手段として低用量ピルであるヤーズが広く使われるようになったのです。カトリック教徒が多い国としてはアイルランド、イタリア、カナダなどがあり、未婚者の妊娠に対する世間の目は非常に厳しいので、ティーンの間ではヤーズを含むピルの使用は一般的です。アメリカは州により動向はさまざまですが、カトリックが多い州ではやはり中絶は認めない風潮が根付いています。欧米以外では避妊目的のピルの使用はそれほど普及していませんが、カトリックのほかイスラムも避妊を認めないことで知られており、今後、ヤーズの需要はさらに高まっていくことが予想されます。宗教上の理由で避妊を強く求められる国と違って日本では宗教上の縛りはほとんどなく、避妊の手段もコンドームが広く使われているため、避妊目的のみでピルを使用している人は少ないのが現状です。
ヤーズの副作用は複数あり、とくに重い副作用として血栓塞栓症があげられます。血液が固まって血管内で血栓を作ることにより、激しい頭痛や意識混濁が起こり、ひどい場合には死に至ります。カナダや日本国内で死亡例が数例あり、たいへん重大な副作用です。服用に際しては医師の指導に従うとともに、体調の変化にじゅうぶん気を配り、変化があればすぐに受診するのが望ましいといえます。その他の副作用としては不正出血、嘔気、下痢などがあります。